環境性能の高い次世代型住宅のことをスマートハウスと言います。

温室効果ガスによる地球温暖化問題や、太陽光発電による電気料金の削減効果などが広く知られたことが追い風となり、徐々に普及が進んでいます。

スマートハウスにはHEMSというエネルギー管理システムが導入されていて、エネルギーの見える化によって省エネを進めることができるだけでなく、HEMSを通じて機器の自動操作や遠隔操作までできます。

その名の通り「賢い家」と言うことができ、これからの更なる普及が期待されています。

特徴・仕組み

スマートハウスの最大の特徴はHEMSを導入しているという点です。これは「ホーム・エネルギー・マネジメント・システム」という住宅のエネルギー管理を行うシステムのことです。

このシステムを導入しているスマートハウスでは、電力やガスや水道などのエネルギーの使用量を把握することが可能となっています。

エネルギー使用量の把握が重要なのは、把握することによって使用量を削減することができるからです。電力にしてもガスにしても数値で使用量が表示されるため、実際にどれだけ使ったのかがすぐに分かります。

また、どの部屋でどの家電がどれだけ使っているのかといった詳細な情報も得ることができます。

さらに、これまでは毎月電力会社やガス会社などから送られてくる明細でしか把握できなかったエネルギー使用量をリアルタイムで把握できることによって、エネルギーの節約へのモチベーションも上がると考えられています。

前日比・前月比・昨年同月比などといった具合に比較することができる点も大きなポイントです。

スマートハウスの設備

HEMSが導入されていれば一応はスマートハウスと言うことができますが、新築のスマートハウスではHEMS以外のエネルギー設備も導入されていることが一般的です。

もちろん購入者が必要に応じて設置したり外したりすることもできます。主な設備としては以下のようなものが挙げられます。

メリット・利点

様々なエネルギー設備が備えられているスマートハウスにはメリットもたくさんあります。

前述のエネルギー使用量の把握と節約だけではなく、蓄電池や太陽光発電システムなどを導入しているのであれば非常時の備えにもなりますし、エコカーを購入すれば自動車の維持費を抑えることも可能です。

ZEH住宅でおすすめのハウスメーカー(新しいタブで開きます)にて、詳しい解説がされていますので、参考にしてみてください。

デメリット・問題点

デメリットや問題点に関しても、先にご紹介させていただいた通り、解説ページをご覧いただければと思いますが、現時点での最大の課題はコストです。

どの設備も数十万から数百万の出費を必要とするため、すべてを揃えようとすると一般住宅よりもかなり割高になってしまいます。

もちろん設備が増えれば増えるほど電気料金削減効果は大きくなりますので、年間の電気料金はかなり抑えられる傾向にありますし、設備ごとに補助金も設定されています。

ですから、「電気料金削減効果」と「補助金」と「設備の初期費用」を比較して、コストパフォーマンスを考えた上で導入のぜひを判断するようにしましょう。