あいち臨空新エネルギー実証研究エリアの太陽光発電

2012年8月11日に「あいち臨空新エネルギー実証研究エリア」を見学してきましたので、そちらのレポートとなります。こちらでは太陽光発電の紹介をしています。

見学開始

一般的な見学ルートだと、最初に新エネ体験館にて解説ビデオを見ることから始まるそうなのですが、既に別の先客がいらしたということで、私たちは新エネ体験館の外にある様々な屋外施設を案内して頂きました。まず最初に案内して頂いたのが太陽光発電設備です。4つの異なる太陽光発電設備を見学しました。

太陽光発電システムの解説をしている看板

看板の左半分を拡大した写真

看板の右半分を拡大した写真

太陽光発電システム(多結晶シリコン型)

こちらは現在の主流となっているタイプのものです。一般住宅にも取り付けられています。変換効率があまり良くない一方で、安価で制作できるというメリットがあります。京セラやシャープや三菱電機などが主な国産メーカーとして知られています。

多結晶シリコン型のソーラーパネル

多結晶シリコン型の拡大写真

遮熱ネットを利用した実証実験

ソーラーパネル(太陽電池)はパネルの表面温度が1℃上昇すると、発電効率や0.5%ほど低下すると言われていて、そのため特に夏場は効率が落ちやすくなってしまいます。そこでこちらでは遮熱ネットをパネルの上に設置することによって、パネルの表面温度を下げるという取り組みを行っています。

「あいち産業科学技術総合センター」と「三河繊維技術センター」が共同で研究を行っていて、写真のように一部のパネルの上に遮熱ネットが設置されています。

遮熱ネットを用いた実験

遮熱ネットがソーラーパネルの上にかけられている様子

ソーラーパネルの一部を利用して実験を行っている様子

保水セラミックスを用いた実証実験

前述の遮熱ネットと同様に、ソーラーパネルの温度を下げるための実証実験です。写真のように保水セラミックスをパネルの裏に設置して、パネルの温度が上昇するとスプリンクラーで散水して、セラミックスに保水させます。この水が蒸発する際に気化熱奪うという性質を利用して、パネルを冷却するという仕組みです。

こちらはLIXIL社が実証研究を行っていて、詳しい説明などは「新エネルギー体験館」の中で読むことができます。後半の2枚の写真がそちらの写真となります。

太陽光発電効率向上システムの解説をしている看板

看板の左半分を拡大した写真

看板の右半分を拡大した写真

ソーラーパネルの裏側

ソーラーパネルの裏側に設置された保水セラミックス

新エネ体験館内のLIXIL社ブース

濡れた保水セラミックス

太陽光発電システム(アモルファスシリコン型)

アモルファスシリコン系と書くと難しく感じますが、実は普段から私たちの日常生活で用いられています。電卓や時計などに設置されているタイプのものです。多結晶型と比べると変換効率はかなり劣っていますが、量産しやすいという特徴があります。国内メーカーだとカネカや三菱重工業が有名です。

アモルファスシリコン型のソーラーパネル

アモルファスシリコン型のソーラーパネルの拡大写真

太陽光発電システム(単結晶シリコン型両面受光)

前述の多結晶系とアモルファスシリコン系は同じ場所にありますが、こちらは駐車場を挟んだに設置されています。写真のように縦にソーラーパネルを設置することによって、両面から太陽光を受けることができるという特徴があります。街灯に設置されていることが多いです。主な国産メーカーはシャープや三洋電機などです。

単結晶シリコン型両面受光のソーラーパネル

反対側から撮った写真

集光型太陽光発電プラント

太陽光発電に関しての目玉施設となっているのが、こちらの集光型太陽光発電プラントです。写真の通り、太陽光発電を行っていると言われないと、何をしている施設なのかよく分からないような形をしています。

パネルを支えている柱の部分が可動式になっていて、太陽の動きに合わせて自動でパネルの向きや角度を変えることができるという優れものです。高い変換効率が特徴で、一般的なパネルの2倍程度の能力があります。

集光型太陽電池の解説をしている看板

看板の左半分を拡大した写真

看板の右半分を拡大した写真

集光型太陽光発電プラント

集光型太陽光発電プラントの別角度の写真

集光型太陽光発電プラントによる現在の発電量

新エネ体験館での解説

集光型太陽光発電プラントの実証研究を行っているのは大同特殊鋼社です。新エネ体験館の中に同社のブースが用意されていて、こちらで詳しい解説を読むことができます。パネルに採用されているレンズ状のもの(セル)に触れたり、側面に設けられている穴から内部を覗いたりすることもできます。

新エネ体験館内にある大同特殊鋼社ブース

集光型太陽電池の写真

集光型太陽電池の横にある穴

穴から内部を覗いた様子

集光型太陽電池に触れている写真

まとめ

あいち臨空新エネルギー実証研究エリアでは、様々なエネルギーの実験を行っていますが、中でも太陽光発電には特に力を入れているように感じました。個人的には最後にご紹介した「集光型太陽光発電プラント」が面白いなと思います。

ちなみに、解説をして頂いた方によると、最近はメガソーラーに興味を持っているメーカーや不動産の関係者の方々がよく視察に来るそうです。

最後になりますが、当サイトでも「太陽光発電」という項目を設けて、太陽光発電に関する様々な情報や解説を公開しておりますので、併せて参考にしてみて下さい。

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