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メリット・長所

日本には50基以上、アメリカには100基以上、世界全体では400基以上もの原子力発電所が設置されています。また現在進行形でいくつもの新しい原子力発電所が建設されています。

事故が起きた際に想定される被害が莫大であるにもかかわらず、世界にはこれだけ多くの発電所があり、そして今も作られているということは、それなりのメリット・長所を持っているということができます。

コストが安い

大量の電力を生み出すことができるため、発電量当たりのコストが安いという特徴があります。また、燃料を一度補充すると約1年は交換の必要がないというメリットもあります。

ただし、コストに関しては反対意見もあります。例えば事故が発生した際の賠償金や補償金、使用済み核燃料の処理費用などを含めるとコストは高いと考えることもできます。そのため、デメリットとして考えることも可能です。

環境汚染が少ない

火力発電の最大のデメリットである二酸化炭素の排出が、原子力発電ではないというメリットがあります。二酸化炭素は地球温暖化の原因になっています。また、窒素酸化物や硫黄酸化物といった大気汚染の原因となる有害物質を排出しないという点も挙げられます。

ただ、こちらもひとつ上の「コストが安い」の項目と同様に反対意見があります。通常発電中は環境汚染が少ないかもしれませんが、仮に事故が起きた場合には、大気中に大量の放射能を放出することになるという点です。放射能により大気のみならず土壌や海洋が広範囲にわたって汚染される危険性があります。

燃料の供給が安定している

原子力発電では燃料にウランを使用します。(参考:原子力発電の仕組みと種類)石油の場合は政情の安定していない中東に大きく依存しているため、価格の変動が大きいですが、ウランを供給している国々は政情が安定している国が多く、価格が急激に変動するリスクが少ないです。

また、ウランの流通ルート・価格は世界的に見てもほぼ確立されているため、かなり安定していると言うことができます。

技術力のアピールになる

原子力発電所を作り、そして運営していくには技術力が求められます。多くの国が自国の技術だけで原子力発電所を作ることができないのはこのためです。自国で全てできるということは技術力の高さの証明となり、日本やフランス・アメリカのように、他国へ原子力発電所の輸出を行うことができるようになります。

なお、輸出できるのは機材だけではありません。原発を管理・運営する「技術」という目に見えない資産も輸出することができます。

原発による経済効果

こちらは国によって異なるのですが、日本では、原子力発電が新設される場所(町・村)では新たな雇用が生まれるほか、交付金や税金などによる地元の収入が増加します。原子力発電所に経済依存している地域も珍しくありません。

賛成派の意見(全10件)

●●エネルギーというのは代換の効果で発生するもので、消費するには供給が必要なのは誰でもわかることです。しかし、このエネルギー供給には別の消費する熱や酸素またはリスクなどがあります。

化石燃料、太陽光発電、原子力発電すべてにおいてまだ知られていない脅威は必然のものであり、万全と思われている太陽光でさえ大規模になれば熱消費や地球外への熱放射に影響を及ぼすものとなるでしょう。

上記のような理由で、バランス良くエネルギーを使用して悪いところを検討できる状態にして置くことが大事だと思います。故に、原子力も一つのエネルギー供給源として選択肢として残す必要があると思います。

●●日本国内のベースとなる電力は原子力発電所で作る電気です。このベース部分を停止させてしまうというのは非常に危険ではないでしょうか。何か他に代替エネルギーが見つかり、それが安定した発電として利用出来ると分かるまでは仕方がないので、原子力発電所に頼るしかなさそうです。

いくらピーク時に稼働させる水力発電や揚水発電所などを総稼働させたとしても昨年のような輪番停電に頼るしかないような状況に追い込まれてしまうかも知れないのです。これでは国内の産業が大打撃を受けてしまいます。

危険な事は重々承知ではあるけれど、今までのように共存していくしか道は今の所見つかっていないのではないかと思います。

●●もっと原子力発電所の安全レベルをアップして、職員もきちんと教育して非常事態にも対応可能な状況がきちんとできているのであれば、代替エネルギーの確率の間までは稼働については賛成とします。

国内の電力需要はどうしても原子力発電所に頼らざるしかない状況となっています。これを覆すとなると相当な発電量を生み出す事が出来る、莫大なエネルギーが必要となるでしょう。そのようなものがこれから数年のうちに運用可能なレベルに達するでしょうか。

そういったものがない以上、火力、水力、波力、地熱、太陽光など様々な発電方法を用いたとしても原子力発電所と同等レベルで発電する事は不可能と言えるでしょう。だから、今は危険なものであり人間の手ではコントロールする事すら無理である事を承知していても、認めるしかないと思います。

●●私は原子力発電自体を手放しに賛成というわけではないですし、大震災の時の爪痕のことを考えると複雑な気持ちです。ただ、震災後に街中で「原子力反対!」「原子力発電所を止めても、この夏を乗り越えられたのだから原発は要らないと証明できた」と演説している市民団体を見掛けましたが、それは違います。

単に原発を止めて、近年停止していた火力発電所を再稼働させたから電力を何とか賄えただけのこと。二酸化炭素を増やすか、日本の経済発展を諦めるか、難しい選択だと思います。

また、風力発電や太陽光発電の発電効率技術が遅々として向上しないのは、企業努力だけに依存して政府は国家として科学技術を先導していこうとしていないからだと思います。私は「日本の経済的発展を諦めきれない」ということなのかもしれません。

●●確かに原子力発電は事故が起こると大変なことになります。しかし、だからと言って日本は原子力発電を廃止することは非常に難しいことです。

なぜなら、日本の総発電電力量の30%近くは原子力発電によるものだからです。もし、原子力発電をすべて廃止してしまえば、その無くなった30パーセント分の電力も火力発電で補わなければいけなくなるでしょう。

それは資源がなくて石油、天然ガス等の燃料をほぼすべて輸入に頼っている日本には難しいでしょう。よって、原子力発電がよいか悪いか関係なく原子力発電を廃止するのは無理と言っていいと思います。

●●私は原子力発電については、賛成です。もっとも今回の大地震による事故を肯定はしていないのですが、人間の科学技術の進歩には常にトライ&エラーの積み重ねだと思うからです。

失敗したからもう止めるというのでは、進化は期待出来ません。飛行機にしろ、医療にしろ、今回なぜ失敗したのかを追求し、より安全なものに変えていく姿勢ことが大事だと思います。10年後、100年後の未来につなげるために、原子力発電という技術に期待したいです。そういう意味で原子力発電に賛成です。

●●原子力発電は、確かに危険性はあります。福島だけに限らず、各地で地震が起きた時、建物に損傷はないか、など必ず取り上げられている問題です。しかし今の日本には、原子力に頼らなければ必要な電力を賄うことができません。ですから現実には必要なものだと思います。

また、二酸化炭素や有害物質を排出しない点では、環境や人にもやさしいものです。災害にも負けないような安全性を確保した原子力発電ができるのが、一番の理想だと思います。

●●地球上での原子力発電は環境を大きく損なう危険性があるので反対です。しかし、現在存在している原発の原子炉を廃炉にするための原子力技術は進歩させねばならない現実がありますから、そのためにはどこかで原発を稼働させておく必要があります。

宇宙空間や月面など、地球を汚染する可能性の低い場所で行えれば理想なのですが、原子炉冷却には大量の水が必要であり、そのような場所を宇宙で確保するのは非常な困難が伴います。ですから、地球上で原発を動かし続けなければなりません。これは仕方のないことでしょう。

●●全面的にすべて賛成というわけではありませんが、今の日本には原子力発電に代わる発電方法はまだないと思います。確実に安全に管理できているのであれば、有害物質や二酸化炭素を排出しないというメリットもある原子力発電を今すぐにでもなくしてくれ、ということはあまり大きな声で言えません。

●●節電要請が夏のみならず、冬まで繰り返されるということは、電力不足が産業に与える影響は素人でも予想できるものです。京都議定書への配慮が求められる中、安易に火力発電所を増設すればよいというものではないのは明らかで、消去法的に原発を選択せざるを得ない状況だと思います。