意見

原子力発電に賛成か反対かというアンケートを独自にとらせて頂いたところ、賛成派・反対派ともに非常に多くのコメントを頂きました。それぞれ思うことは異なると思いますが、頂いたコメントを賛成・反対でまとめさせて頂きました。本当はもっと多かったのですが、それぞれ20件ずつピックアップしてご紹介したいと思います。

賛成派の意見(20件)

●●原子力発電なしで国家レベルの電力をまかなえるかどうかは、これからの太陽光発電パネルのような代替案がしっかりと着手するまでは政治判断で発電所稼働をストップする事が出来ないのが現状です。

原子力稼働をストップする事は技術的に問題はないのですが、火力水力ではとても効率が悪くて電力供給のラニングコストが高すぎて維持できないからです。

●●危険性の問題はあるかもしれませんが、現実的に考えると原子力発電所は必要だと思います。これがなくなると、火力発電に大部分を頼ることになって、石油の大量消費、それに伴う電気料金単価の大幅な値上げが予測されます。

●●実際に、どれくらいの燃料でどれくらいの電気がつくれるのかを知れば、ほとんどの人が賛成にまわるのではないでしょうか。私もその中の一人で、あんなに小さなペレットから大量の電気ができるという事実には驚きました。

●●周知のように原子力発電はコストが安い、環境汚染が少ない、燃料の提供も安定しています。しかしよく管理しなければ、自然災害より人類の生存にものすごく悪影響にもたらす可能性が確実に存在しています。ですから よく管理できるシステムがある前提条件で使用賛成です。

●●原子力は、まだまだスタート段階だと考えられます。できたばっかりのときに、多少の技術不足や配慮不足が発生するのは当然のことだと思います。なので、早く普及させ、それに合わせて安全性なども確保されていくことを願います。

●●簡単に反対される方が多いですが、つくらなかった場合、代わりの電力をどうするという考えはなかなかあがってきません。危ないのは承知ですが電気が足りないという事態のデメリットのほうが大きいのではないでしょうか。

●●原子力が生命維持に危険性があるから反対だという早計な判断は出来ず、原子力発電の稼働に匹敵する代替案が決まらないうちは原子力発電の運営のストップは出来ません。なぜなら、他の現存する発電手法はコストがべらぼうにかかるために現状の電力量と電力料金の維持が不可能だからです。

●●原子力発電はどんどん発展させるべきです。これから全世界で必要なものになってくると思います。そのときに、日本が一番効率がよく、安全性を備えた技術を持っておくべきだと思います。

●●ここまで反対派がいるのに、簡単にやめることがないということは、つくる必要が確かにあるということだと思います。そしたら、賛成反対で論争するのではなく、つくることを前提に、どれだけ安全につくれるか、そばにいる人が不満がないようにできるかに重点を置くべきかもしれません。

●●安全対策を根本から見直し、二重三重の対策をした上である事を条件に賛成です。少なくとも、日本の環境で原子力にかわるエネルギーが安定して供給出来るまでは原子力に頼らざるを得ないでしょう。それならば安全対策をきちんとして、新エネルギーが供給されるまでの間でも原子力での発電を望みます。

●●私は原子力発電所が動いてくれることには反対ではありません。その発電所を作る場所が問題だと思います。危険な状態になったとしても、住んでいる人に影響が出ないような、極端なことを言えば、砂漠の真ん中とかに作ればいいと思います。

●●エネルギーを大量に使うということは、人間が、文化が進展していっている証拠なのではないでしょうか。そして、必要なエネルギーを効率よくつくれるに越したことはありません。どんなことにも危険性はつきものです。原子力発電所にはその危険性をはるかに超えるメリットがあるように思います。

●●石油に頼らないことがメリットだと考えられます。石油が高騰したときに、ものの値段も高くなる、電気などの光熱費も高くなるのでは、一気に経済が不安定になるでしょう。そのときに電気くらい石油ではないものに頼りたいと思います。

●●危険性がよく議論されますが、発電するときの危険性は原子力発電に限ったことではないように思います。そのほかの発電が普通にされているのに、原子力発電だけどうしてこれだけ反対されるのでしょうか。危険が起こったときの大きさは大きいかもしれませんが、とても起こりにくい安全な発電方法でもあると思います。

●●原子力発電をせずに日本全国の電力がまかなえるのなら原子力発電はやめるべきですが、現状むずかしいので代わりの案や代替エネルギーが出来るまでは原子力発電は必要だと思います。

●●原子力発電をやめて火力発電を増やすことは、地球温暖化問題の世界的な潮流に全く逆行することになります。そして、まだ再生可能エネルギーでは必要となる電力を十分に賄うことはできません。原子力発電をやめている間は火力発電に頼るほかなくなってしまうのです。

今、有力視されている天然ガスにおいても、石油や石炭に比べて二酸化炭素が出るのが少ないとは言いますが、かなり出てしまうのは事実としてあります。今こそ、原子力発電のさらなるイノベーションが必要なのであると考えます。

●●発電コストが安い、二酸化炭素を発生させないという点で賛成ですが、日本のように地震の多い国では福島の原子力発電所の様な事故が起きて、大惨事を起こす可能性があり後々莫大なコストがかかることもあるため、地震のない場所での原子力発電なら賛成します。

●●原子力発電がなければ、日本の電力が賄えないと思います。2011年の夏に計画停電が行われ、人々の生活が不自由になってしまいました。原子力を反対する人もいますが、今の電力消費生活から離脱することは出来ないのです。もし、原子力に変わるエネルギーが開発されなければ、今の日本は変わることができないでしょう。

●●私は中立の立場です。原子力はインフラの一部になっているため、そう簡単には停止出来ないと思いますし、また、原子力の代替となる発電システムの整備が進まないと、代替も難しいと考えます。

●●もろ手を挙げての賛成ではありませんが、もはや致し方ないと言うのが正直な気持ちです。原子力発電の危険性を認識しながらも、事故は起こり得ないと思っていました。日本の技術力を信じていたのです。電気の恩恵にあやかり過ぎた事を、痛切に反省しました。

節電というよりは、むしろ今までが無駄使いだったと誰もが知ったはずです。私たち一消費者は、この浪費を正すべく、生活の見直しを早急に計りました。

では、政府や電力会社はどうでしょうか?福島での事故後のような、緊迫感は感じられません。企業は、利潤を追求するだけでよいのでしょうか?日本の経済を失墜させない為にも、責任ある製品作りをして頂きたいのです。

原発に依存し過ぎない、代替えエネルギーの開発こそ急務です。その時こそ、条件付きで反対と言える時です。ですので今はまだ推進派です。原発事故は、人類に与えられた教訓と思えるのです。

反対派の意見(20件)

●●反対の理由は、電力を安定的に供給できないからです。幾ら災害が合っても、火力発電所であれば、比較的短い時間で復旧可能ですが、原子力発電所ではそうは行きません。安全面など点検事項が多すぎて、復旧に年単位の時間がかかる発電方法など、このスピードが要求される時代に、事業として成り立たない事は自明です。

●●原子力発電所の稼働の中止をする場合には、太陽光発電パネルを具体的に国家レベルで仕上げてそれが稼働した時に初めて原子力発電の中止に賛成が出来ますが、そうでもない現状の定まらない時期に原子力が危ないから反対だと鼻息を荒くしても意味があまりないと考えています。

●●理由はコストが高いからです。安いと言われてきたのは、無理な想定を重ねて、モデルの計算で算出した結果に過ぎないことが、現在ではばれてしまっています。立命館大学の大島堅一氏など様々な人が実績値で費用を産出していますが、その結果はコストが高い発電ということを示しています。

●●世界へ技術のアピールができる、原発による経済効果があることも必要で理解はできます。しかし、地球全体が生存していくのに「危険性」が高すぎる原子力発電では意味がないと思います。

●●原子力発電で使い終わった燃料って、確か地下に埋められるんじゃなかったでしょうか。聞いた話なのでよくわからないですが、もし埋められるとかであれば、地下水とか将来にわたってのことが心配です。

●●私は反対です。原子力発電は他の発電に比べてとびっきり不安で心配だからです。この不安と心配を解消させてくださる根拠を示されたら、多くの人が納得されるのではないでしょうか。それができないとなると、やっぱり危険なのではないでしょうか。

●●日本の電力事情のために必要なのかもしれませんが、やはり態度の問題もあると思います。必要だからと一方的に言われても、そこに住む方々は納得されないでしょう。取引、駆け引きのような条件だけれはなく、きちんと気持ちをくみ取ることが大切だと思います。

●●ちょっと思いつかないですが、たとえば無人島のような場所に原子力発電所をつくるということは無理なのでしょうか。人の数が少ないからといって、そこに住んでいる人を明らかな危険にさらすことには反対です。

●●原子力発電所というのは、やはり廃棄物の問題が解決できていません。例えて言うと、これが薬の場合で言う副作用があるまま使っているようなものです。薬の場合、明確に副作用がある場合おそらく誰も使わないでしょう。原発はその副作用が解決できていないのに推進することは考えられません。したがって、反対です。

●●あのような事件が起きたことをきっかけに、賛成、反対の議論が色々なところで行われるようになってきたと思います。前提として、議論する全員が原子力発電所のそばに住んでいることを想定してみて欲しいと思います。そうすればどうにかしてでも反対したくなるでしょう。

●●政府と電力会社が提唱していた原発のメリット「コストが安いから、環境汚染が少ないから、日本の技術力が高いから原発は安全・安心・経済的」が、今回の東日本大震災で、正しくなかったと証明されてしまったからです。

そもそも地震大国である日本に原発はあまりにも危険な施設ではないでしょうか?今回のような惨事を繰り返さないためにも、早急に原発以外の電力供給の方法に転換するべきです。

●●この賛成、反対を考えることは、何が正義で何が悪かを問うくらいに、本当は難しい問題だと思います。とりあえず、金銭面が絡まない人たちだけで真剣に話し合ってみてもらいたいと思います。

●●原子力発電には反対です。この発電を使っていると、それに伴う研究が進むことは当然のこととなると思います。そしてその研究は、いずれ放棄したはずの兵器をつくるための技術となることも考えられます。

●●自分自身が原子力発電所の近くに住んでいると考えてみてください。とても安心した生活はできません。事故はおきないかもしれませんが、多少なりとも放射能が出ているのではないかと冷や冷やものです。

●●原子力発電所のシステムをはじめて知ったときには感激を受けるほどで、基本的には動いていてほしいと思いますが、人々に災害をもたらすようでは反対です。これから先、高い安全性が確保されるまで、賛成はできません。

●●地球温暖化の危機が叫ばれ、化石燃料を燃やす事でその原因の二酸化炭素を増やすという事が知られて以来、原子力は二酸化炭素を排出しないクリーンな発電方法として注目されてきました。

しかし、発電時には二酸化炭素を排出しなくても、燃料の採掘過程や発電所の製作過程で、膨大な二酸化炭素が放出される事は既に周知の事実です。その上、核分裂生成物というどうしようもなく危険な核のゴミまで生み出すのですから、とてもではありませんが「クリーン」などとは言えず、受け入れられる発電方法ではありません。

●●原子力発電には、条件付きで反対です。理由としましては、事故が発生した際のリスクが高すぎる点です。現在起きている福島第一原発の事故での被害や農作物等の影響が大きいからです。

ただ条件付きとした点については、原子力発電に替わる安定した電力の供給方法や現在原子力発電所で働いている人などの雇用の確保などが必要だからです。

●●事故後の処理がいかに大変か毎日のニュースで知り、放射性物質におびえる毎日です。口にするものも選んで体質改善をしていたのに、さらに心配の種が増えてしまいました。地震の多い国で、狭い国土の日本には原発反対です。

●●放射性廃棄物をどう処理するかがいまだにはっきりしていないため、賛成できません。どんどん増え続ける廃棄物を、日本の地下や海底に何万年も埋め続けるというのは安全上問題があります。廃棄物をつめたドラム缶から放射能が漏れているという話もよく聞くので、極めて危険であるように思います。

●●原子力発電は終わる方向で進めたほうがいいと思います。これまで私たちは、原子力発電のコストの低さと利便性に甘え、代替エネルギーに無関心過ぎたのです。3月11日以降明るみにでた電力会社の一連の不祥事とずさんさを生んでしまったのも国民がまかせきりで結果やりたい放題にさせてしまったのです。

福島のみなさんにも迷惑をかけあらゆる産業にも大打撃を与えました。今度はその補償を血税で賄うしかありません。代償があまりに大きすぎます。今でさえ路頭に迷っているのに、もし同じようなことが日本のどこかでまた起きればこの国はもう終わりといってもいいほどのダメージを受けかねません。

ただ、経済活動は続けなければなりません。現在、代替エネルギーの基盤となるものがない以上、原子力発電に頼るしかありません。日本には充分な技術と知恵があるのですから、政府がすみやかに政策を進めるべきです。

再生可能エネルギーと言われている風力発電地熱発電、そして最近は一般家庭にも普及しつつある太陽光発電など、どれかに力を入れてみてはいかがかなと思います。もしくはどうしても原子力発電を推進していくというのであれば、100%の安全性を確保してほしいです。99%でもダメです。

今回の津波のように、何が起こるか分からないのが天変地異ですから、大地震が起きようとも火山が噴火しようとも「絶対に大丈夫」といい切れるほどの安全性を求めたいです。