環境に優しい自然エネルギーであるという大きなメリットを持つ風力発電ですが、デメリットや問題点や危険性が全く無いという訳ではありません。欧米諸国と比べて日本で普及が進んでいないのは、日本ならではの問題点もあるからです。

風力発電の普及がそこまで進んでいない理由は、やはりデメリットや問題点がまだ残されているからと言えます。

騒音問題・低周波振動問題

まず最初に挙げられるのが騒音問題です。風車が民家の近くに建設された場合、ブレードやタービン部が出す風切り音が騒音問題・低周波振動問題を引き起こす可能性があります。

そもそも風車は民家からできるだけはなれたところに設置するのが一般的なのですが、この問題が日本でも報道されるようになる前は、民家の近隣に建設されることもありました。

景観問題

大型風車がいくつも建ち並んでいる様子にそれほどネガティブなイメージは持たれていませんが、風光明媚な観光地などでは、風車によって景観が変わるために設置に反対するケースも多いです。

巨大な人工物が建設されることによって、自然景観を悪くするという可能性も否めないのです。

事故や故障の危険性

風車も機械ですからやはり事故を起こしたり、故障してしまったりすることがあります。

風車のブレードがなんらかの理由で破損してしまい、その破片が周辺に飛び散るケースや、風車のタワーそのものが破損して倒壊してしまったという例もあります。また、落雷によって故障するということもあります。

バードストライク

風車のブレードに鳥が衝突してしまうことをバードストライクと言います。林立された風車群のなかを鳥が飛行しようとしてブレード部分に衝突してしまうのです。

特に、鳥の大群が通るルートの地域でバードストライクが多く報告されています。そのため、現在は渡り鳥の飛行ルートには建設しないようにされています。

風が強すぎると発電できない

風力発電なんだから風は吹けば吹くほどいいような気がしますが、実は風力発電は強風には弱いのです。風車には定格風速があり、定格を大幅に超える速度で運転すると、設備の破損や焼損を起こすこともあります。

なお、現在はブレードの角度を変えて調節することができたり、また一定以上の速度になると発電を一時的に停止したりして対応していることが多いです。

今後の課題

分散型電源として今後の普及に期待がかけられていますが、発電コストを下げるための大きな課題として「風車の耐久性の向上」が挙げられます。

小型のものであれば比較的故障しにくいのですが、大型のものになると故障率は上昇します。故障率が上がるとメンテナンスや修理のコストも上がってしまいます。

主な故障原因として、台風や落雷などといった自然災害が挙げられます。もちろん故障しないための様々な工夫が施されていますが、自然災害による故障例は少なくありません。

より故障しにくい耐久性の高い風車の開発を進めることで、現状よりも発電コストを抑えることが可能となります。

また、こちらは気象の分野となりますが、風力予測の技術向上も課題の一つです。しっかりと実地調査を行っても、稼働後に風力不足で十分な発電量を得られないということが実際に起きています。

難しいことではありますが、風力予測の技術が向上することによって、これらの無駄を省くことができるようになるのです。

風力発電に反対する意見

台風がある限り、日本には向かない

日本において、風力発電は進歩発展するでしょうか?私は難しいと思っています。風力発電には文字通り風が必要不可欠ですが、ただ強い風が吹けば良いというわけではありません。一定の安定した風が吹いていることが望ましいのです。

風速によって最適な風車の形状が異なりますので、およそどのくらいの風が吹いてくるのか見当がつかなければ困るわけです。日本では、季節風のように一定の風が吹くことはむしろ少なく、風の方向も風速も絶えず変化しております。風が変化するのはやむを得ないとしても、日本独特の「台風」が極めて厄介な存在です。

台風のエネルギーに合わせた風車を設計すると普段はほとんど発電ができない風車となりますし、普段の風で発電できるように設計すると、台風がきた時には風車は壊れてしまい、それこそ、壊れた風車の見本市のようになってしまいます。

日本では台風の来ない一部の地域以外では風力発電は不可能であると思われます。ただ、もちろん台風が来ないような場所に風力発電所を重点的に設置するのは賛成です。自然エネルギーですから、そういった場所でこれから育てていくべきでしょう。

風車を廃棄する時にはどうする?

今、私が住んでいる国では風力発電が電力のエネルギー源の三割くらいを占めています。しかし、ここは小国ですので、経済規模の大きい日本に適応できるかはわかりません。実は私は風力発電にはもろ手をあげて賛成できないのです。

なぜかというと、第一に、著しく周囲の景観をそこねます。私の故郷の近くにも風力発電の風車が海辺にたっていますが、正直、せっかくの景色が台無しになっています。

しかも、寿命を終えた風車の廃棄方法もまだ確立されていないと聞いていますから、それも反対の理由です。

発電力が少ない

風力発電は自然エネルギーで注目されていますが、風が吹かないかぎり発電できないので、安定的な電力を生み出すことはできません。

電力は安定的に必要になるものなので、風が吹かない時と吹く時で差が出てしまうと困ってしまいます。また、風の吹く力はそれほど大きくありませんので、発電力も少ないです。

違う視点で考えると、風が吹いて風車を回すことで発電となりますが、その風車の音は発電するほどの大きさが必要なのでとても大きな音になると思います。その音は騒音問題につながって、人々が住むに当たって良くないことに繋がります。

また、風車に鳥が当たってしまって巻き込まれることも考えられますので、他の動物にとっても危険なものになり得ます。

ごく一部でなら

風力発電は供給に安定性がないことと、騒音の心配、そしてメンテナンスや設置場所の確保の難しさから反対です。

まず風力発電は風頼みです。風が吹かなければ電気は発生しないし、台風のように風が強すぎても発電施設が損傷します。どちらも電気の供給はストップするわけです。

風力発電に適した都合のいい風が一年中、吹いてくれる保証はありません。そんな不安定な電気の供給は当てになりません。

次に騒音ですが、アレだけ大きな風車が何百基もビュンビュン回れば、低周波も高周波も何でも発生します。おそらく近隣住民に健康被害を与えるでしょう。そして近隣住民はその場所で生活できなくなります。

また、メンテナンスも費用が掛かります。風車の数が多いほど壊れる数も増えます。それに、毎日風に吹かれているのですから、老朽化も早いです。風車が回らなくなったら電気は止まります。

そして風車の設置場所ですが、日本は国土が狭いです。アメリカのようの広大な土地に風車を設置できるわけではありません。結局、発電所の規模が小さくなり、発電量が需要に追いつかないことになります。

無理して設置すればするほど、コスパが悪くなり、結局電気料金が上がるでしょう。日本中のごく一部で実験的に風力発電を行うなら問題ありませんが、もし日本中全部を風力発電に移行するなら断固反対を表明します。

景観の問題

風力発電設備は施設が巨大なため、施設の設置費用や設置にかかる期間が膨大なものとなってしまい、設置した場合の年間の発電量とのバランスが取れるかが疑問です。

また、風力発電設備のブレードによる騒音や振動による被害が起きた例があり、住宅地の近くなどの設置には特に問題があるように考えられます。

ここまでは前提にすべき問題か難しいのですが、ブレードが破損して飛来した事件も過去に起きており、安全対策や設置位置の住民への協力を得られるかという問題や、土地費用の懸念は大変大きいように思います。

その他、風力発電設の施設が比較的大きく目立つもののため、景観の問題もあり、風力発電設備の設置には反対です。

自然保護の観点

風力発電について、主に自然保護の観点から反対します。まず風力発電とは、巨大な風車のプロペラを風の力で回し、その運動エネルギーを利用して発電機を起動、電気に変換する仕組みです。

弱い風ではプロペラを回すことができないので、主に風の強い山の上などに設置されています。

風車のような巨大な建造物を建造するとなると、山を切り開いたりと、周囲の自然環境に多大な影響を与え、景観が崩れるなどの意見も多く、反対運動の理由にもなっています。

また、風力発電機は騒音、低周波音を引き起こすことも知られており、近隣住民はもちろん、周囲に生息する野生動物にもいい結果を引き起こすとも思えません。

一般的に風力発電は自然環境に配慮したすばらしい発電方法であるかのように思わている場合もありますが、自然環境を破壊しなければ成り立たない発電方法であり、冒頭に書きましたが、自然保護の観点から風力発電を反対します。

安定していない

自然の力を利用して電力を生み出すものですので、一見いい感じがしますが、風が吹かなければ電力が生み出されることはありません。安定した電力を供給することができないのです。

電気は毎日使うものですので、「風が吹かないから今日は電気が少ししかありません」では生活が成り立たなくなってしまいます。

また、風力発電は大きな風車を建設しないといけないため、住宅地には騒音などの問題から建設できませんし、自然豊かな大きな土地に建てないといけませんから環境破壊につながってしまいます。

風車の管理も大変です。強風が吹いて壊れることもあるでしょうし、雷が落ちたら壊れるでしょう。修理のためのコストが意外とかかってしまいます。これらの理由から風力発電には反対です。

自然環境破壊を推進

風力発電のデメリットは、その騒音です。発電機が風に吹かれて回転する時の騒音は、近くに住んでいるとかなり気になります。一台一台はそれほどの音でなくても、何台も集まるとかなりのうるささになってしまいます。

人が多くすむ多い地域には向かない発電法だと考えます。かといって、人のいない田舎に作ることにも問題があります。

大抵の場合、風力の強い小高い山に発電機を設置することになりますが、その設置作業のために山間部を切り開かねばなりません。これは地域の環境に大きな負荷をかけてしまうことになります。

自然に優しいはずの風力発電で、自然環境破壊を推進してしまってはまったく意味をなしません。以上の理由により、風力発電は都市でも田舎でも設置することには反対です。

電力供給が不安定

私は風力発電に反対です。理由は安定性が悪い上に設置場所が限られるためです。

風力発電は風がないと発電できません。そして、電力が不足する真夏にはそんなに風が吹かないことが多いので、ほしいときに発電できない点が弱点だと思います。

また、騒音や低周波といった周囲の住民への影響が大きいので、設置場所も限られます。風力発電の機械自体が大きいので山の上に置くのもコストがかかりますし、平野部は周囲に住んでいる人に悪影響が及びます。

さらに、風向きなども考慮して設置しないといけないので、一ヶ所で大量の電力を発電する風力発電設備を作るのは難しいと思います。

電力供給が不安定という点と、近隣住民に悪影響が及ぶために設置場所が限られる点から、私は風力発電に反対です。