水力発電は古くから存在し、現在に至るまで一定以上の割合で活用され続けているのですから、それだけのメリットや長所が存在していると言えます。

最大の魅力は「クリーンエネルギーである」「再生可能エネルギーである」「純国産エネルギーである」の3つです。これらを含め、水力発電のメリットを分かりやすく解説します。

クリーンエネルギーである

日本のみならず世界の中心として活用されている火力発電は非常に多量の二酸化炭素を排出しますが、水力発電ではほとんど排出しません。

同じクリーンエネルギーと言われている太陽光発電風力発電地熱発電よりも更に二酸化炭素排出量が少ないのです。

より厳密に言うと、水力・太陽光・風力・地熱発電は電力を生み出す際には二酸化炭素を排出しないのですが、それぞれ施設を建設する際に間接的に二酸化炭素を排出します。その排出量が水力発電は最も少ないのです。

多くの発展途上国が経済発展の真っ只中で、今後更に電力使用量は増加していきますが、水力発電であれば地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が極めて少ないため、数多くの国々で採用され、現在も新設が続いています。

再生可能エネルギーである

再生可能エネルギーとはその文字が示す通り、「絶えず資源が補充されて枯渇することのないエネルギー」や「何回も繰り返して使うことができるエネルギー」のことを指します。

火力発電であれば化石燃料(天然ガス・石炭・石油)を、原子力発電であれば核燃料(ウラン)をそれぞれ必要としますが、水力発電で必要なのは「水」で、その水は繰り返し使うことができます。

同様に、太陽光・風力・地熱発電も再生可能エネルギーと言うことができます。枯渇しないため半永久的な利用することが可能であるほか、化石燃料に代わる新たなエネルギー産業になるという点も非常に注目されています。

純国産エネルギーである

純国産エネルギーとは自国内でエネルギー源をまかなえるものを指します。

水力発電に必要となる「水」は日本の国土でうまれた純国産のエネルギーです。逆に火力発電で必要となる化石燃料や、原子力発電で必要となる核燃料は国内の資源ではまかなえないので、大半を海外からの輸入に頼っています。

輸入に頼っていると需要の変動や他国の情勢などによって燃料価格が不安定になりがちですが、純国産エネルギーであれば全て国内でまかなっているため、そういった外的な要素による影響をほとんど受けず、とても安定していると言うことができます。

日本に向いている

水力発電を行うためには「水」だけではなく、水の流れを生み出す「落差」も必要となります。

つまり「水源が豊富で、山がたくさんあり、起伏も大きい」国にとって水力発電はメリットが大きいのです。日本はこの3点にばっちり当てはまっているので、水力発電は日本にとって向いている発電方式と言うことができます。

水力発電に賛成する意見

クリーンな水力発電

私は、水力発電はこれからもっと積極的に進めていくべきではないかと考えています。その理由としてあげられることが、水力発電は、二酸化炭素などを一切排出しない、クリーンな自然エネルギーであるからです。

つまり、二酸化炭素などの大気汚染物質を出さないということですから、地球環境に大きな悪影響を与えてしまうこともほとんどありませんし、水の落差を利用するだけで発電できるというところが評価できる点だと考えています。

小規模水力発電に期待したい

水力発電所は、地域水没・漁業への悪影響などを考えますと必ずしも環境に優しいとは言い切れません。また、新規のダム建造はコストが高くつくことを考えますと、安上がりでもないことが分かります。

しかし、ダム建造などを必要としない「小規模水力発電」には期待したいと思います。

これは、ビルなどで雨水や排水を利用して水車を回すもので、地域を選ばずに設置できる利点があります。保守が大変などの問題はありますが、環境にも良く、しかも安価です。太陽光発電よりも向いているのではないでしょうか。

全面的に支持したい

水力発電は有害物質を排出しないため、地球に優しい発電方法なので賛成です。原子力発電や火力発電は発電時に二酸化炭素を排出してしまいますが、水力発電は違います。地球温暖化が加速している近年では注目度が高いといえます。

加えて、再生可能なエネルギーでもあります。水なので何度も繰り返して使うことができるのでとてもエコです。

水はダム等で貯めておくことができるため、風力発電や太陽光発電のように天候に左右されることが少なく、安定して発電できるのもいいです。

また、他国から発電に必要な資源を輸入することなくできます。必要なのものは水なので、日本国内でまかなうことが可能です。そのため、コストも他の発電方法と比較するとかなり抑えることができ、経済的だといえます。

以上のメリットを考えると水力発電を全面的に支持したいです。

景観を損ねない

水をエネルギーにしているため、使い回しも容易ですし、何より安全なので信頼できます。有毒ガスや放射能なども発生せず、何処に設置しても景観を損ねません。水力発電の水車を観光名所にしている所もあるぐらいですから。

水力発電所を見学させてもらったのですが、巨大な水車がグルグル回る様子は見ていて飽きませんでした。子どもにとっても勉強になりますし、大人も疲れている時に水車を眺めれば癒やされます。以上の観点から全面的に賛成です。

ただし、水を汚さないこと、水場の生態系を脅かさないことが前提です。汚水を循環させても、見た目が悪いだけですからね。あくまでも水場は借りものです。きちんと水質管理をしたうえで、綺麗な水を発電に利用してほしいです。

地域に応じた発電方法

水力発電の良さは、再生可能なエネルギーを利用しているところと、温室効果ガスや有害物質などの大気を汚染する物質を排出しないところです。また、二酸化炭素も排出せず、クリーンな発電方法です。

そして、燃料を必要としないので、燃料の価格や諸外国との関係に左右されず、安定した供給を行うことができます。

水力発電は水さえ流れていれば24時間発電することが可能ですし、落差を利用しているので、水の資源が豊かで、かつ、山々が多い日本の地形に適した発電方法の一つと言うことができます。

また、大規模なダムを用いたの水力発電だけではなく、小規模の水力発電もあるので、地域に応じた発電方法ができるのもメリットです。

日本ではベスト

水力発電は電気の発生が安定していて、施設も長持ちするので賛成です。我が家の近くにも水力発電用のダムがあります。ダムの水位は安定していて、今までダムが枯れたことはありません。

ダムが作られた場所は山奥の上方で、誰も住んでいない場所でした。そこには細い道があるくらいで、人もあまり近寄らなかったです。

しかし、そこにダムができると道路が整備され、記念館も建ち、ダムを見渡せる公園もできました。半ば観光名所のようになったのです。そこは、いつも静かに水をたたえ、ちょっとした湖のように見えます。

静かに水を貯めているだけのダムは騒音も出しません。この静かな場所が電気を供給してくれるなんて実感が湧きません。空気も汚さず、完全に自然を有効活用したクリーンエネルギーです。

日本における水力発電は歴史が長いので、その技術も発達しています。公害がなく、電気が安定供給される水力発電は、今のところ日本ではベストだと思います。

地理的特徴をいかせる

私は水力発電に賛成の意見を持っています。賛成の理由の1つとして、日本の国土が持つ地理的特徴をいかして発電することができるという点です。

日本は山や河川がたくさんあります。水力発電は水が落ちる力を利用して発電しますので、この日本の国土が持つ地理的特徴を最大限にいかして発電できるのです。

私は発電方法がたくさんある中で、その国に一番合う発電方法を積極的に取り入れるべきだと考えています。そのため、水力発電には賛成であり、どんどん取り入れるべきであると思っています。

次に水力発電に賛成な理由の2つ目としては、「地球に優しい」発電方法だと言えるからです。私が言う「地球に優しい」とは、地球温暖化に繋がるようなガスなどを排出することがないということです。

火力発電は水力発電よりもたくさんの電力を作ることができますが、その分たくさんのガスを出しますから、将来的に地球温暖化などの問題に繋がりかねません。

また、原子力発電に関しても大量の電力を作ることができますが、放射能や放射性廃棄物の問題があります。

その点で水力発電が地球環境に与える影響は小さく、今後100年200年先の地球を考えると、発電方法の1つとして水力発電を進めていくべきだと考えています。

水力発電は欠かせない

日本は水に恵まれた環境にあるため、発電方法として水力発電は適したものだと思います。もともと地形的に山が多くあり、水力発電を行う環境としては有利な面があります。

今の状況下で新しいダムを作るというのは経済的にも立地的にも難しい面がありますが、今あるダムを今後も活用すれば、電力供給の助けになると思います。

それに水力発電の良さは、何と言っても自然に優しいことです。発電によって環境に影響を与えるような有害なものを排出することはないため、これからの地球環境を考えた上でも安心した発電方法と言えます。

災害の多い日本で、原子力発電の稼働はこれから廃止に向かっていくと思いますが、その中にあって水力発電のような再生可能エネルギーは重要度がますます増してきます。その中の一つとして水力発電は欠かせないものだと思います。

持続的な先を見据えた発電方法

日本は山、そして水が大変豊かな国なので、水力発電は適当なエネルギー確保の方法だと考えます。

一番いいのは、もともとあるものを効率よく使用できるという点です。環境を破壊することなく、自然の力を借りてエネルギーを生産する、理想的な方法だと思います。

初期費用こそかかりますが、ほかの環境破壊を伴う様なエネルギー生産の方法よりも持続的ですし、なにより安心して使用し続けられる方法だと思います。

水力発電のような、持続的な先を見据えた発電方法などにこそ、税金を使用してでも力を入れていくべきではないでしょうか。

これからは技術が発展して、もっと簡単に小型の水力発電も行えるようになる見通しですので、どんどん導入していくべきだと考えます。